
どんどん、お母さんになっていく……。
うさこちゃんファンをちょっと驚かせしまうお話かもしれません。ある日、お母さんとクッキーを買いに行ったうさこちゃんは、
お金を払わずきゃらめるをおうちに持ち帰ってしまいます。万引き(?)(※1)をしてしまうのです……。



この、お母さんのはっきりした態度には、ちょっと背筋がぴんとします。これまでの、おっとりとしたふわおくさんのイメージとちがって見えるからです。うさこちゃんの成長とともに、うさこちゃんとの日常の積み重ねとともに、お母さんもどんどんお母さんになっていると感じませんか?
この作品は出版時、うさこちゃんファンを驚かせてしまったようです。「衝撃の1冊」「しつけ本みたい」「かわいい女の子のままでいて欲しかった」……などなど。ブログ等に多くの書き込みがなされました。作者であるブルーナ氏は、この作品についてこんなコメントをしています。
ネインチェは子どもたちに、とても近い存在だ。子どもと同じように海へ行ったり、動物園へ行ったりすることもあれば、いたずらをすることもある。私は子どもがしてしまうことを描きたかったんだ。どんなことでもね。『うさこちゃんときゃらめる』では、ネインチェはいけないことをしてしまって、とても悲しい気持ちになるけれど、最後はもちろんハッピーエンドだよ。
<母の友674号66頁(福音館書店)「こんにちはブルーナさん!」文/野坂悦子 より抜粋>

※1
原書のタイトルは『nijntie is stout』。"stout"は、「わんぱくな」「いたずらな」「行儀が悪いこと」という意味で、万引きはちょっと大げさかもしれません。日本語版出版の際、タイトルをどうするかはとても議論されたようです。
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