
茶色のおなかがうらやましいうさこちゃん
ある日、うさこちゃんのところに友だちのにーなから手紙が届きます。
「わたし ひこうきに のって あなたに あいにいくわ!」
にーなは、遠い外国に住んでいるのです。先に紹介した『うさこちゃんおとまりにいく』では、友だちの家にひとりでお泊まりをしたうさこちゃん。
今度は、どうやら友だちが、うさこちゃんの家に遊びにくるようです。それも外国から、飛行機に乗って!



にーなちゃんの茶色は、人種を表現していて、そこにはブルーナさんのメッセージがあると言う人もいます。確かにそういう面もあるのかなあと考えました。でも、きっと人種とか自分と異なるものに対しての敬意とか、そんな大それたメッセージではなく、もっと素朴な思いが込められているように思うのです。
子どもは成長するにつれ、自分以外の他人に興味や関心をいだきはじめること。それは、自分との違いや同じところを発見することにつがっていくこと。そして、自分と違うところをうらやましく思ったり、同じであることを嬉しく思ったり。そんな、他人との関係性の一歩を、うさこちゃんがふみ出したことを伝えたかったのではないかと…。そう考えると、友だちと一見、見分けがつかなく描かれている『うさこちゃんおとまりにいく』のうさこちゃんは、この一歩をまだふみ出していない、幼いうさこちゃんだったのかもしれません。

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