さがしものはなんですか? みつけにくいものですか?

  • うさこちゃんのさがしもの(2008)
  • ディック・ブルーナ 文・絵
  • まつおかきょうこ 訳
  • 定価735円(税込)
あら、大変! うさこちゃんが泣いています。どうしたんでしょう?
「たいせつな くまさんが いなくなって いたのです」
くまさんは、うさこちゃんが毎晩だっこして一緒にベットにはいるくらい、
大切な大切な友だちです。
うさこちゃんは、家中をすみからすみまでくまさんを探してまわります。
それでも、見つかりません。うさこちゃんは、お父さん、お友だち、おじいちゃんとおばあちゃんに、くまさんの行方をたずねます。
(お母さんはでかけておうちにいませんでした。)
丘の上に住んでいる、おばさんにもたずねにいきました。
「かわいそうに! と いって おばさんも なきました。」
ほら、おばさんに目には、うさこちゃんと同じ涙がひとつ。
どこにもいない、大切なくまさん。
「ああ ああ、 ほんとに いなくなったんだ。」
泣きながらおうちに帰ったうさこちゃんは、泣きながらベットはいりました。
「おや、なにかが あしに さわりました。」
いったい何でしょうか?
うさこちゃんは、毛布の下にもぐりこんで、足にさわったものを取り出します。
「にほんの うでが ついた ふわふわと やわらかいもの。」
「ふたつの みみが ついた きいろい まるい あたま。」
そう、それは、うさこちゃんの大切な友だちのくまさんでした!
もう、うさこちゃんは泣いていません。

うさこちゃんの絵本の中で、このお話がかなり好きです。子どものころから、大事なものほどしまいすぎて、なくしてしまったり、思わぬところからなくしもの発見したりすることが多かったからでしょうか? 先日も出がけに財布がなくて、家中を探しまわったら、なぜだか全くわからないのですが、冷蔵庫に入っている財布を見つけました。それも、ヨーグルトの横に…。

さて、このくまさん。覚えていますか? 第一回の連載でご紹介した『うさこちゃんのたんじょうび』で、おじいちゃんとおばあちゃんが、うさこちゃんにプレゼントしてくれた、あのくまさんです。おじいちゃんとおばあちゃんの贈り物が、うさこちゃんのかけがえのない友だちになっていること。そこも、私がこのお話が好きな理由かもしれません。